『オカ研最後の活動をするから、3月3日の17時に私の家に来てほしいの』
卒業した憧れの先輩の家に行くことになった滝沢。
推しのVTuberの配信と被っていたが、配信にはアーカイブがある。絶対に先輩に告白するんだ。そう覚悟を決め、家に向かう。
「滝沢君、今日は曰くつきの人形を見てもらいたいの」
「うちの一族はみんな、この呪いに掛かっている」
そこに広がるのは、七段飾りの雛人形。だがどの人形も穏やかな表情で、とても呪いがかかってるように見えない。
その呪いの内容と、先輩の真意とは…そして滝沢の告白は上手くいくのか!?
先輩の外見や動きの描写に、ドキドキしました!
シチュエーションが素晴らしすぎて、「こんな青春、素晴らしすぎるだろ!」と感じました。
主人公の奏太郎少年は、高校の部活の先輩である上野つぐみに呼ばれ、ひなまつりの日にオカルト研究会の活動をすることに。
そしてつぐみ先輩の家に呼ばれることになり……。
つぐみ先輩の「美人でミステリアス。それでいて妙に気さくな性格」というのが、とにかく魅力的でした。
そんな先輩と二人っきりでの部活動。こんなシチュエーションに身を置いてみたかったと思う人が続出しそうな勢い。
彼女との特別な時間を送ることになったドキドキとワクワク。そしてその先で起こる「二人の関係の変化」と、「いいなあ~、いいなあ~」とひたすら頬が緩むようでした。
これぞ青春。これぞ甘酸っぱさ。胸がいっぱいになるラブコメ作品でした。