「夫婦 掌編」を含む小説

お盆真っ只中、絶賛旦那のお世話中。 まったく邪魔で仕方がない。ゴロゴロとスマートフォンをいじりながらジュースやお菓子を飲み食いし後片付けは全部私。朝昼晩の食事はあれがいいとかこ…

世界が終わるその時も、きっと私は旦那に足蹴にされて笑っている。 そんな夫婦の何気ないやりとりを描いた掌編です。

　町田浩介の悩みは嫁の顔がタイプではないという事だった。 「失敗したなぁ」 　酒の席でそう呟きながら、町田は店の隅々を見る。若く美しい女を寸評し、自己憐憫の純度を高めているの…

Xで投稿しているSSのうち、恋愛要素や夫婦要素の入っているものをまとめました。 NLと捉えるか、BLと捉えるか、GLと捉えるか、はあなた次第です。 ＊性的な表現は含みません。

ほぼ毎日、夢を見ている。 顔の知らない友達と遊んだり 魔法学校の生徒だったり 夫婦で商店街を歩いていたり すべて私の脳が記憶を拾って集めて作った幻。 万華鏡のように一瞬だけ象った…

望むからこそ、人は満たされない。 「次、いつ会える？」 紗枝の言葉に「来週かな」とだけ添えて、一人電車に乗った。彼女はこの後、スーパーによって食材を買い、家族の食事を用意して…

　「子供、いいもんですよ」 　チャットで知り合った女にそう言われ、僕は「そうなんですね」と返した。 　子供。 　社会を形成するうえで、確かに必用な存在。未来の労働力を増やし国…

「君が作ったカレーが食べたいな」 妻の、そんな細やかな願いさえ叶えてやれなかった。 癌。 それも、末期である。　

これは、恋をして、夫婦になって、 それでもなお「君が好きだ」と思い続ける僕の、小さな愛の記録。 ふたりなら、特別じゃない毎日が、こんなにも愛おしい。 手をつなぐように、そっと日々…

目覚ましを止める。 いつもと同じ時間、いつもと同じ朝。しかしどうにも体調がよくない。疲れだろうか。仕事を休みたいなと思うも熱が出ているわけでもない。行かねばならないだろう。朝食…

仕事が終わっても帰る家が荒んでいたら喜びは半減である。 実家を出てからとりあえずのつもりでバイトを始めたのだが、未だに抜け出せない悲しい現実。少ない賃金で借りられる部屋は粗末であ…

人類は時間を物質の変化であると認識し、そこへ介入する事に成功した。 現在までの時間を変質させるのではなく、これまでの世界をデータ化する事により擬似パラレルワールドを生成。任意の…

たまに落ちてるよね！ 惣山沙樹さんの自主企画 惣山荘お題企画その2「スニーカー」2,000字以内 https://kakuyomu.jp/user_events/1681862…

嫁とご無沙汰なのである。 おっと、今「気持ち悪い」と思った君、待ちたまえ。個人の性事情など知りたくもないという考え、まったく同意。しかも、俺も嫁も五十過ぎ。おっさんがおばさんの…

両親の離婚と夫婦間に纏わられる、一人の少年の話。

妻から20年振りに社交ダンスをやろうと誘われた夫。はてさてどうなることやら……。KAC2025第5回に挑戦した作品となっております。

　秘湯の湯西川温泉、初めて此処に行ったのは高校の１年、16歳の誕生日月に受け取った軽自動車免許証が嬉しくて、遠乗りをしていた頃だ。あの頃は温泉地とも思えないような、豊かな自然に包…

旦那が子供がほしいと言い出した話

駅構内でベビーカーレースをする話 当作品はベビーカーユーザーを避難する目的はございません。 また、この作品はフィクションです。 実在の人物･団体･事件とは一切関係がありません。