「たび」を含む小説

私立希望の時学園は、誰も気づかないうちに「五次元生命体Ｇ」の遊び場になっていた。 一部の生徒の体内には、世界の終わりへと傾ける「エントロピーの種」が埋め込まれている。 種を巡って…

転スラ読者で、ごく普通のモブ人生を送っていた 朧谷（おぼろや）シン。 ある日、現代に出現したダンジョンで事故死。 目を覚ますと──なぜかスライム。 しかも中から聞こえる声は、「…

＊三話目開始しました。８月中はのんびり更新予定です。 このたび、「この男’s（メンズ）の絆が尊い！　異世界小説コンテスト」でビーズログ文庫賞を受賞致しました。 読んで下さった方…

　剣術も魔法もとびぬけた才能をもつマリーナは、けれど魔王を倒さんとする勇者パーティーへの加入を断って、酒を煽る日々を送っていた。 　酒代がつきそうになるたびに、魔王に負けて満身創…

この世界の均衡は、忘れ去られた文明の遺産である四つの神秘的な泡によって保たれている。 人々の目には見えないそれらの泡は、現実そのものを支えているのだ。 だが、世界の崩壊を目論…

空に無数の島々が浮かぶ「空海（くうかい）」の世界。 　そこは、かつての大戦で大地が砕け散り、錆びついた機械と失われた技術が眠る墓場だった。 　最下層の島「スクラップ・ヘイブン」で…

俺は誰からも必要とされず、誰とも上手く繋がれず、ただ生きているだけだった。 ある夜、「何のために生きてるんだろう」とぼんやり歩いていたら、トラックに轢かれて死んだ。 暗闇の…

私──天木葉子は、何をやらせてもダメダメなOL。 遂に解雇寸前まで追い込まれ、「異世界ＰＩＰ（業務改善プログラム）」を受けることに。 しかし葉子の担当者として現れた「異世界人」─…

月森 蓮は、人気アイドル"高瀬 椿"の熱心なファン。 高校時代に彼女の歌に救われ、笑顔に励まされ、気づけばバイト代のほとんどを推し活に注いでいた。 通帳は空っぽ。でも、推しが輝く…

種子島空港。
次々とアナウンスされる乗客の名前に、乗客Aの妄想が暴走する。
「避雷針？」「レアアース？」「小説家？」
呼ばれるたびに意味がズレていく名前たち。
ついに“こまった…

　——余執（よしふ／執着）……由有り（よしあり／由緒や経緯。事情。わけがある）—— 　【神鎮め１と２】に連なる続編にして、３本目。前・後編（次なる本筋への合間の章）になります…

だらだらと毎日を過ごしていた。 そんなある日仕事終わりに見つけた、小さな食堂。 自分でも理由の分からない気になる人に 出会ってしまった。 『今日もまた、目が合わなかった。』 …

主人公齋藤正樹は当主になって一年。ある日の寒い朝に家の蔵にある当主の手紙が盗ませてしまう。当主として集めることになり、幼馴染の葉隠幹太と共に手紙を探し始まる。しかし、手紙を集めて…

冒険者だった父が、仲間と共に奈落で消息を絶った。 残された少年は“無詠唱”の才能を持ちながら、属性適性がないせいで魔法を形にできない。鍵はあるのに、扉がない――それは、誰にも理解…

僕は雨が嫌いだった。 そんな僕が雨が好きな君と出会う。 君と出会ってから僕は沢山のものを貰った。 これからもきっと雨が降るたび思い出す。 君と確かに生きていたということを。

生物市場で売られていた猫の半獣族である少年・アストは、国を治める五王のひとり「風王」の息子・レーヴと出会い、前世の記憶を思い出す。 ここは、前世で妹に布教され見ていたラノベ原作ア…

（きれつをのぞくたびゞと） 　何処かの世界に存在する、「地球」という星。其処に、恒星間天体・通称「彗星」が近づいていた。天文愛好家・セイエイは、観測集団の一員として「彗星」を追う…

三十五歳、社畜気味エンジニア・篠原 透。 タスクとメールと締切に追われる毎日に限界を感じた僕は、 「自分専用のマルチ人格AIアシスタント」を自作した。 名前は SEVEN。 …

美香に手を引かれて、私は今年もまた、夜桜の咲く神社へ向かう。 誰も来ない石段の上、小さな祠の下で寄り添いながら、銀の髪と黒い髪が交わるたびに、終わってほしくない願いが強くなってい…

​「ねえ、私のこと、見えてる？」 ​高校二年生の春樹（はるき）には、秘密の趣味がある。それは、古いフィルムカメラで「日常」を切り取ること。 ある日の放課後、彼はファインダー越しに…