可愛い人魚たちのお茶会を覗いているつもりが、気づけば彼女たちの痛みや優しさに心を掴まれていました。恋の話に花を咲かせる楽しさ、女の子同士のおしゃべりの愛らしさ、そこに差し込まれるほろ苦さ。その全部がきれいに溶け合っていて、とても読後感の良い一作です。可愛いだけじゃない、切なさとあたたかさまで味わえる物語でした。
人魚さんと言えば、ロマンチックで童話的なイメージが思い浮かびますが、死を厭わぬ愛に驀進した(?)元祖の姫さま同様、本作でも恋バナに妥協がありません。 お魚の部分に生態的な特徴があるなら、イマドキの多様性でフレキシブルなパッションもアリアリです! 筆者さまの別作品で語られた大事件を経て、大変な境遇に生きるも、明るくたくましい人魚さん達の輝きに満ちた短編です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(253文字)