概要
「もう、願いごとは叶いました」
北の大寒波で天涯孤独の身の上になった少年エジュは、南のパラディアの将校・シャーリに拾われる。
彼の私兵として暗躍を続けるが、十年後の春も間近な雪の日に、シャーリを狙う刺客の凶弾に斃れる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!BLという枠にとらわれないで読んでほしい完成された人間ドラマ
泣かせるためのドラマではなく、感動の結果、涙が出る作品だった。
主人公のエジュはおとなしく内気な性格で自分の感情を表に出さない。
故郷で家族を失って孤児となって難民として流れ着いた先で、シャーリに拾われて…
やがて彼を愛するようになるがその運命は冒頭で語られており、この時点でもの悲しさに胸がつぶれそうになる。
淡々とつづられながらもエジュの苦しみや秘めた想い、悲壮な覚悟が伝わってきて苦しいくらいだった。
そして、すれ違いの果てに迎える結末。
喝采。そう、喝采なんです。
ここでわかった。これを悲劇だと思っているのはたぶん私たち読者だけなのだと。
短編ながら短編ならではの完成された重厚な…続きを読む