婚約破棄・悪役令嬢・辺境追放という王道要素を押さえながら、男性目線で書かれている作品。
そこが新鮮で面白い!
すっと読めて、すっきりして、次々とページをめくりたくなります。
さて、物語ですが。
婚約破棄されて辺境へ送られた公爵令嬢エレンザは高慢で性悪女です。
主人公であるリグルスも彼女から罵倒された過去をもっています。そんな彼女が追放されて辺境へやってきます。
リグルスにしてみれば、やれやれ案件。
しかし、辺境に来た彼女は、以前とはまったく正反対の素直で健気な少女。実は、それには理由があるんですが、そこは本作をお読みください。
ともかく、彼は新手のハニトラかと大いに誤解します。
本作が光るのは「ハニトラだと勘違いし続ける主人公」の視点です。
彼女の好意や優しさを「これは何かの策略に違いない!」と受け取り、必死に抗おうとします。読み手からすれば、明らかな好意なのに、本人だけが勘違いしている構図が実にコミカルで、思わず笑ってしまいます。
また、この作品は単なる恋愛作品に留まらず、魔石の浄化や魔道具開発といった要素も盛り込まれており、エレンザ嬢の能力が辺境の発展へと繋がるところも秀逸です。
何よりエレンザ嬢がとにかく可愛らしくて。
周囲の偏見に負けず、自分にできることを精一杯頑張る姿は応援したくなります。じれじれ系ラブコメや領地開発ファンタジーが好きな人にもおすすめできる、とっても読後感の良い作品です。
辺境の地デュランド領に、招かざる客来たる。
王太子から婚約破棄された、公爵令嬢エレンザ。王都からも追放された彼女が来ることになったのが、このデュランド領だったのです。
婚約破棄に王都追放なんて悲惨な仕打ちを受けたものの、相手は公爵令嬢。デュランド領としては丁重な出迎えをしなければならず、その役目を命じられた辺境伯の息子リグルスにとっては、頭の痛い話。
というのも、エレンザ嬢の厄介さは、その立場以上に、性格にあったから。傲慢で人を見下すのが基本という、婚約破棄されるのも納得なくらい難ありな性格。しかもその婚約破棄のせいで、大いに荒れているかも。
嫌々ながら仕方なく出迎えるリグルスですが…………あれ? なんか聞いてた話や前に会った時の印象と、ずいぶん違わない?
傲慢さなんて欠片もなく、むしろ謙虚。それどころか周りに気づかい、デュランド領のために何かできないかと言ってくる。
ハッ! 読めたぞ。これは、いい顔をしてデュランド領を味方につけるための作戦だ。
そんな手には乗らないぞ。元々美人なのに加えて性格までいいとなると、あっという間にメロメロになりそうだけど、それが罠というのなら話は別。こんなのにコロッと騙されるわけが……わけが……でも、やっぱり可愛い。
ハニートラップを警戒しつつも、それを軽々超えてくるエレンザ嬢の可愛さに、リグルスは大苦戦。彼の理性は、最後まで保つことはできるのか。
それに、エレンザ嬢。本当に、これはハニートラップなのですか?
彼女の真実と、リグルの理性の行方は如何に!?
婚約破棄されて、辺境の地デュランド領に飛ばされることになった性格最悪な公爵令嬢のエレンザ。
辺境伯の息子リグルスは、エレンザが来ることに頭を抱えていた。
性格に難有りな上に、婚約破棄されて情緒不安定であろう身分だけは高い公爵令嬢なんて、厄介者以外の何者でもありません。
デュランド領のことを見下してるという噂もありましたし、身構えて待っていたのですが……。
やってきたエレンザ嬢は、噂とはまるで別人のしおらしくて優しくて素敵な女性でした。
あまりに可愛らしいエレンザ嬢に、リグルスの胸キュンが止まりません!
しかーし! 悪名高いエレンザが、こんな優しいはずがない。きっとこれは演技で、ハニートラップを仕掛けられてるに違いないと警戒するリグルス。
だけど罠だと思っていても、健気で可愛いエレンザにリグルスの理性はグラグラです!
……実はエレンザはデュランド領に来る途中、別世界の人間の魂が入り込んでしまったのですけどね。
性格が急に変わったのはそのため。
今のエレンザ嬢は非の打ち所のないいい子ですけど、悪名のせいでハニートラップではないかと警戒される。
この勘違いすれ違いの中で巻き怒るラブコメ展開に、ドキドキキュンキュンさせられました!
はたしてリグルスは、このハニトラ天国に耐えることができるでしょうか?
是非とも陥落してほしいです!
勘違いから始まるじれじれ両片想いものです。
無骨で堅物に見えるであろう主人公リグルスの、決して外側からは見えない心の声がやかましすぎてひたすら笑えます。
問題となるのは、王都から追放されてきた「高慢な悪役令嬢」だったはずのエレンザ嬢。
我儘放題を覚悟していた割に彼女は素直で大変可愛らしく、リグルスは大混乱します。
それはもう、ハニートラップを疑うほどに。
それもそのはず、エレンザ嬢の中身が現代日本から転生した不遇の女性に入れ替わってしまっているのです。
周りの全員が二人の気持ちに気付いているのに、本人たちだけすれ違ってる!
もうハニートラップ警戒しなくていいから!ただのあまあまで可愛いハニーだから!
二人のじれじれっぷりもさることながら、エレンザ嬢の浄化の力を利用した事業や、転生前の記憶を転用した魔道具開発など、細かな設定も凝っていて楽しいです。
あちらこちらでエレンザ嬢を巡る不穏な影がチラつく中ですが、二人は思いを通じ合わせることができるのか?
さくさく読みやすく、とても楽しい物語です。おすすめです!!
【レビューコンテスト応募】
ときめき爆盛の恋愛小説が読みたい?じゃあ綾束作品だ!と脊髄反射で勧めてしまうほど、『甘々でキュンと来る恋愛小説といえば綾束乙御大!』というイメージです。
さて、そんな綾束作品のヒロインといえば、もう誰もが応援したくなるほどに健気でピュアッピュアな子!ちょっと鈍感だったり、おっちょこちょいだったり、不憫だったりするけど、それでもひたむきで一生懸命で可愛らしくて、そりゃあお相手のイケメンヒーロー達もたまらんでしょうなぁ!なんて。
そんな全作品外れなしにキュンをぶち込んでくる綾束作品なわけですが、さーて本作のヒロインは如何に?と思って読み始めますと……大変です。大変なことになりました。
悪役令嬢だったのです。
えっ、綾束ヒロインなのに?
ハハーンさては実は『悪役』令嬢というのは単なる噂で、実は全然善良でお優しくってお可愛らしいレディなんでしょ?そうでしょう?
>『あなたが「デュランド領の黒狼』と噂のリグルス様ですの? 辺境は魔獣討伐に追われていると聞いているけれど、噂のとおりね。武骨で礼儀がなっていませんわ。それに辺境伯のご子息でありながら顔に傷まで残るなんて、恐ろしいこと……っ! せっかくの顔立ちも台無しね!』
待って!いや待って!これ悪役令嬢ですわ!こんなセリフを吐くのは悪役令嬢ですわ!やむを得ない事情で顔に傷を負った本作ヒーロー、リグルス様への言葉がこれですよ。待って!これガチの悪役令嬢じゃん!綾束ヒロインなのに!綾束ヒロインなのにっ!!!
どうしよう!もしかして今作初めて推せないヒロインかも……?
そう思いましたけど、全然そんなことありませんでした。全然そんなことありませんでしたよ!皆さん!!!(大声)
あらすじにもありますが、そんな超超超超悪役令嬢のエレンザ嬢、何だかまるで別人のようなのです。もともと見た目に関しては可憐でお美しい彼女です。これに中身が伴ったらもうえらいこっちゃですから。リグルス様なんてもうイチコロですから!
果たして別人のようなエレンザ嬢の秘密とは?
そして、リグルス様は愛らしさ500%のエレンザ嬢の誘惑(?)を断ち切ることが出来るのか!?(たぶん無理)
どこからどう見てもお前達両想いだろ!?とじれったい二人を共に見守りましょう!
【レビューコンテスト応募】
婚約破棄され辺境に流された公爵令嬢、エレンザ。
辺境伯の息子リグルスは、そんなエレンザ嬢の相手を任される。
高慢で意地悪だと聞いていたエレンザ嬢だったが、実際に会うとその印象がかなり違っていて……?
そこから始まるじれじれの恋愛模様!!
エレンザ嬢は今までの行いが悪すぎて、全ての振る舞いが『ハニトラ』だと伯爵(リグルスのお父さん)に決めつけられてしまいます。
でも、違うんです! それにはワケがあるんです!!!
リグルスは顔に傷のある腕っぷしの強い人間なのですが、ハニトラに引っ掛かるものかと抗うもあっという間にエレンザ嬢のかわいさにメロメロになってしまいます。
落ちるものか……落ちるものかと抗うリグルスですが、読者は知っている。
お前はエレンザ嬢に速攻で陥落している!!!!!!!!!(笑)
あまりのエレンザ嬢のかわいさにもんどりうつリグルスはかなり面白いです。
噂で聞いていた、かつかつて見かけたエレンザ嬢と印象がかなり違う理由については、ご自身でお読みになってお確かめください!
じれじれ恋愛には定評のある(!?)綾束乙様の作品です。すんなり溺愛ルートにはいきませんし、今回もハードな展開もある様子ですよ!!
でも、同時にハッピーエンドしか書かない綾束様です。ここは安心して、それまでのじれじれとヒヤヒヤを楽しみましょう!!
皆様もほら、エレンザ嬢のかわいさとリグルスの面白さを体感しに行きましょう!! かなりオススメです!!!