温もりと善意、その先にあるもの

 「卵」という柔らかい詩を通して描かれるこの作品は、私たちが無自覚に抱え、温めてしまう感情や正義のかたち。温もりや善意すら、やがて一つの「殻」となり、思い込みや同調が「戦争の卵」を育ててしまう…その描写が日常の風景と結びついていて、「これは遠い世界の話じゃない」と気づかされます。

 強い言葉で断罪するのではなく、問いをそっと差し出してくるのが印象的でした。

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