人肌くらいが、ちょうどいい

卵。
丸く、愛らしい、未来が詰まっている物。
この卵は違う。

少年の未来はどこへ?
親の願いの行き着く先は?

日常の何気ない隙間、温かい掌のすぐ外側に潜んでいる「卵」。

中身を確かめた時にはもう遅い。

常に心を向けていなくてもいい。
ただ、どこにでもある事を。
自分の胸にもある事を。
決してなくならないことを。
覚えておかなければならない「卵」。

広い空の下で小説が読める内に、大人ならば、読んでおくべきです。
その卵を孵さない為に。

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