空が泣く
- ★★★ Excellent!!!
主人公には目があった。両の目があった。
世間の多くの者には一方がないのに、主人公には、両方の目があった。
あるとき主人公は母に問う、「おっかさん、目ん玉が一つなくて見えるの」──。
さらりと読めば からりとした文体を楽しめる不思議な物語。
じっくり考えてみれば──なんというのでしょう、人間の、歳を重ねていくこと、それに附随する反応 などについて考え込めるような物語に感じました。
個人的な感想を押しつけるのは避けたいのですが、何事も子どもの方がよく見えているものだよなあと、改めてしみじみと思いました。
このレビューはただ、あなたさまがこの作品に出会えるきっかけとなれば嬉しいです。
恐ろしくも どこか懐かしさのただよう世界をご堪能ください。