空が泣く

主人公には目があった。両の目があった。
世間の多くの者には一方がないのに、主人公には、両方の目があった。
あるとき主人公は母に問う、「おっかさん、目ん玉が一つなくて見えるの」──。


さらりと読めば からりとした文体を楽しめる不思議な物語。
じっくり考えてみれば──なんというのでしょう、人間の、歳を重ねていくこと、それに附随する反応 などについて考え込めるような物語に感じました。

個人的な感想を押しつけるのは避けたいのですが、何事も子どもの方がよく見えているものだよなあと、改めてしみじみと思いました。


このレビューはただ、あなたさまがこの作品に出会えるきっかけとなれば嬉しいです。
恐ろしくも どこか懐かしさのただよう世界をご堪能ください。

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