読み終えた瞬間、文面をスクロールする指先に、地中海の潮風を感じたような気がしました。バルセロナの喧騒から少し離れたその街の白さは、眩しすぎる未来を前にした、若さゆえの「空白」そのもののように感じました。何者でもなかったあの日の不安と、ただ美しかった景色……筆者の優しい視線が、遠い異国の記憶を「今この瞬間」の宝物へと変えていく。そんな、心の中に、消えることのない青い海を届けてくれる、珠玉のエッセイです。
作者がスペインで過ごした日々を綴ったエッセイ。短いものながら、まるで映画を観ているかのごとく、素敵な風景を想像させてくれます。過去に戻ることは決してないけれど、未来へ進む力を与えてくれる。あなたも、素敵な思い出の中を旅してみませんか。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(398文字)
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