「生きる意味」、あなたは自分の人生に見出していますか?

この作品は、タイトルの通り「生きる意味」について考えるものである。
ご子息の「オレには生きる意味がないんだ」という言葉に始まる。

そもそもの「生きる意味」ってなんだろう。
そんなもの、あるの?

著者は、「ない」と考える。
それでいて、それを自分で見つけるのだと。

見出したからと言って、答え合わせはない。
これぞと思ったものが、違うかもしれない。

でもそれで良いと思う。
その時々で、“それ”の為に生きることができれば、それで十分「生きる意味」なのだろう。

そして精一杯生きて、その人生のどこかに「生きた証」がちょっとでもあれば、良いなと思う。



著者の「是非生きる意味を見つけて生き生きと生きられるよう」という祈りが、優しく心に響くエッセイだった。