君のスクランブルエッグが食べたい。

これはすごい！
もう、語彙力の無さなんか気にしない。
とにかくすごいとしか言いようがない。
こんなレビューなんか読まなくてイイから、とりあえずすぐに読んでください。
ビックリするから！

熟年夫婦のありふれた朝の光景。
でも夫には長年言わずに我慢している事があった。
それは味の好みの問題。
甘い甘いスクランブルエッグ。
果たしてそれは好きな味なのか、それとも。

仕掛けに気づいた時、SB亭さんの天賦の才を改めて認めることになる。

とにかく読んでください。
長くありません。

最後に、とんでもないどんでん返し、いやひっくり返し？いやいや

とにかく読んで！

　この人素直じゃないんですよ。

　なんでもないような素振りをしておきながら、心をこめる。
　毎回毎回ホントにもう。

　それはまるで、甘い甘いスクランブルエッグ。
　あたりまえと思わず、ありがたさを味わうのがいいでしょうね。

　――――誰のことかって？

　言いませんよ、そんなこと。
　でも読んでみてください。

　後悔はしません。
　ぜったい。

　仕掛けがわかると「おー、なるほど」と感動が生じます。

　あんまり素直になれない「僕」と奥さんの二人のやり取り。
　奥さんは卵料理を作ろうとするが失敗してしまい、「僕」はおなかがすいてしまう。

　そんな感じにちょっと倦怠期気味の二人に見えるけど、「とある仕掛け」に基づいて読み直してみると……。

　また、すごく書くのが面倒くさそうなものをよくも仕上げたよ、と感嘆させられます。
　同じ文章を読んでいるはずなのに、「とある指示」に従って読み直すとまったく別の雰囲気に。

　こういうギミックが味わえる作品は他にはなかったはず。
　「思わぬアイデア」と「書くのが大変だっただろう」と感じさせられる…続きを読む

一度だけでなく、二度、三度、四度、五度、いつまでたってもおいしい。

だって二人はこの味で愛を育んでいるから。

素敵な二人の物語。




唯一無念だったのは、今私の手元にスクランブルエッグがないことです。
食べたい！！