概要
私は現人神。女神の化身。だけど本当の私はそうじゃない――
双樹の国には女神伝説がある。翠は9歳の時に女神と断定されて、祈堂で祈りを捧げる毎日を送っている。背後から視線を感じる。薄茶色の髪をひとつに束ねた玲兄の視線が――。
女神伝説に翻弄された少女が、自分を取り戻していくお話です。
女神伝説に翻弄された少女が、自分を取り戻していくお話です。
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- ★★★ Excellent!!!優しき心の果ての恋の行方
両親に捨てられた貧しい少女、翠。手を差し伸べた玲によって、彼女は温かな新しい家族を手に入れた。
しかし、伝説の女神の生まれ変わりとして翠が皇帝に召されたことによりすべてが変わってしまう。商人になることが夢だった玲は翠に仕える神官長に。
女神の化身である翠に触れることのできるのは未来の夫である皇帝のみ。たとえ翠が玲に、昔のように優しい兄であることを望んでも許されない。
そんなある日、賊の放った矢から皇帝を庇った翠は傷をおってしまう。女神に触れたら極刑という掟の下、誰もが彼女に触れられない中、玲がとった行動は……。
翠、玲、そして皇帝。古の伝説に縛られた掟の中で、全員が相手を思いやる。その優しさ…続きを読む