十二支という名のカオス! この話を考えた作者さんがひたすら凄い!!!
- ★★★ Excellent!!!
発想力が凄すぎる! 「卵」というスタートからよくここまで……と舌を巻かされます。
十二支を決めるレースが行われ、神様たちがその順位を改めて見ていきます。
出てきたのは「ねー、うし、とら、らん、たつ、み」という。普段耳にするのとは「何かが違う」ものに。
四番目の「らん」とは何か。それは卵のような姿をしているが、普段は動かず、突然ゴロゴロと高速で転がって移動し、更には一日に一回分裂して「二倍の数」に増えるという。
そんな「クリーチャーとしか言えないもの」が神様のレースに紛れ込むことに。
いくらなんでも、こんなバケモノを十二支に入れるわけにはいかない。でももう発表しちゃったけどどうしよう……と神様たちは困ってしまいます。
そして一計を案じて、と「普段知っている十二支のメンバー」が出てくることに。
なんとも、すごい想像力だと作者さんの手腕に驚かされました。
そこから更に「二段階、三段階のオチ」に繋がっていき、「おおお!」と読者はひたすら驚嘆させられます。
たしかに十二支って、普段知ってるのも「なんか妙なの」混じってるもんねえ、と。そういうツッコミまで入る感じ。
とにかく最高でした! サクっと読める長さなのに、圧倒的なアイデア密度。ビリビリと来るようなすごい作品なので、読まなきゃ絶対損です!!!