山荘にてオーナーがバールで殴られ、殺害された!
真っ赤に染まる死体、しかし、その手には卵が握られていた。
「これはダイイング・メッセージだ!」
その場に居合わせた探偵はそう推理。
そして「卵」を連想させる人物にずばり!と指さす。
しかし、「卵」に因んだ名前のひとは、一人だけではなく……。
笑いと狂気の入り混じる山荘を舞台にした、傑作短編ミステリ!
ダメダメ探偵の推理にツッコミを入れつつ、きちんとはられた伏線に度肝を抜かれます。
そして最後の最後まで止まらぬハイテンション!
気持ちよく読了できること間違いありません!
是非ともご一読の上、推理をお楽しみください!
登場人物の名前が面白くて、まずはそこに翻弄されていきます。
「とある山荘」でのオフ会に集まった男女。しかし、その中の一人である名倉怜太(なぐら・れいた)が殴られたことで死亡しているのが見つかる。
名倉怜太は誰に殴られたのか。怪しい事実として手の中に卵が。
オフ会の参加者の中には卯木という名前の女性が。これが卵の示す意味なのか。
でも、掘り下げていくとどんどん怪しい事実(?)が出てくることに。
事件は混迷を深めそうになる中で、ふと大前提として「不審な事実」があることがわかり……。
もし、そのことに気づかないでいられたら、一体どうなっていられただろう。もっとうまく立ち振る舞う方法があったんじゃないだろうか。
じっくりと物語の中を追っていくと、ひそかに織り込まれている「手がかり」となる要素。それらが見えてくることで、展開が思わぬ方向へと転がる様がとても楽しい作品でした。
そう。たしかにそれは「の・ようなもの」のはずなのです。「それ」を断定する人は、この世の中には存在しない、そういうルールがあったのです……