概要
黄身の中に白身がある・・そんな卵が本当にあるの?
『万宝料理秘密箱 卵百珍』
地たまごの 新しきを 針にて頭(かしら)の方へ すこシばかり穴をあけ
扨能(さてよく)糠味噌へ 五日ほど漬おきて
取いだしよく水にて洗ひ
煎貫にすれば 中の黄味が 外へなり 白味が 中へ入ル 是を黄味返しといふ
地たまごの 新しきを 針にて頭(かしら)の方へ すこシばかり穴をあけ
扨能(さてよく)糠味噌へ 五日ほど漬おきて
取いだしよく水にて洗ひ
煎貫にすれば 中の黄味が 外へなり 白味が 中へ入ル 是を黄味返しといふ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!皆の衆!今度の話は、彼のお方の事だ。さぁ、ちょっと聞いていきねぇ!
さぁさぁ、見てごらんなせぇ、読んでご覧なせぇ。
最近、あの浮世絵で名を馳せた東洲斎写楽大先生の新版を、とんと見なくなっちまってよぉ。
なんぞ、つまんねぇことになったじゃないか。
どうしちまったんだろうねぇ。気になるだろう?
実はさ。
まさかの写楽大先生をして、筆も取れないほどにしちまったもんがあるんでぇ。
それが何かって? 聞いて驚くんじゃないよ。
なんと――黄身返しの卵なんだとよ。
世の中ってぇのは、分かんないねぇ。
有名どころの気をひくもんが、芝居でも女でもねぇんだ。
黄身と白身がひっくり返った卵だってんだからねぇ。
おっと、姉さん。作り方を知りてぇのかい。
旦那に食わせてやり…続きを読む