概要
亡国の姫は従者と共に身を隠す。神占に抗い、未来を人の手に返すため。
その島国には、二人の王が立つ。
北には、神の意志を至高とする龍王が。
南には、人の武を尊ぶ獅子王が。
南部、獅子王の娘である咲はその晩、降嫁先の屋敷を追われることになる。
理由もわからず竹林を駆けながら、咲は自らの死に場所を探していた。
獅子王家の血液には、幻獣金獅子を従える力がある。金獅子はその強靭さで、人を圧倒する存在だ。
それゆえ獅子王家の者たちは、「その血を一滴たりとも敵に渡してはならぬ。捕らわれる前に血の残らぬ方法で自害せよ」と言い含められて育つのだ。
とうとう命を捨てかけた時。
咲をこの世に引き止めたのは、弟王子の従者である浦部春臣だった。
そして彼は咲へと告げる。
「獅子王は崩御した。王子の生死も定かではない。金獅子を従え国を守ることができるのはもう、あなただけなのか
北には、神の意志を至高とする龍王が。
南には、人の武を尊ぶ獅子王が。
南部、獅子王の娘である咲はその晩、降嫁先の屋敷を追われることになる。
理由もわからず竹林を駆けながら、咲は自らの死に場所を探していた。
獅子王家の血液には、幻獣金獅子を従える力がある。金獅子はその強靭さで、人を圧倒する存在だ。
それゆえ獅子王家の者たちは、「その血を一滴たりとも敵に渡してはならぬ。捕らわれる前に血の残らぬ方法で自害せよ」と言い含められて育つのだ。
とうとう命を捨てかけた時。
咲をこの世に引き止めたのは、弟王子の従者である浦部春臣だった。
そして彼は咲へと告げる。
「獅子王は崩御した。王子の生死も定かではない。金獅子を従え国を守ることができるのはもう、あなただけなのか
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