★
0
概要
眠ったまま消える。残るのは、記録だけ。
眠った人が、朝になっても起きない。
それだけなら事故だ。けれど“いなくなる”。部屋も、写真も、戸籍も、最初から存在しなかったみたいに——ただ、周囲の記憶だけが刺のように残る。
区役所の片隅にある非公式窓口「夢葬相談室」。そこに集まるのは、警察にも病院にも取り合ってもらえなかった“消失”の遺族と、消えた本人の断片だ。
相談員の沖田静(おきた・しず)は、毎回、報告書を書いて終わらせる。終わらせるしかない。
だがある日、静のもとへ届いた一通の匿名メールが、すべてを反転させる。
——「次に消えるのは、あなたです」
これは、眠りに寄生する怪異を“記録”で追い詰めた、18本の証言と資料の物語。
それだけなら事故だ。けれど“いなくなる”。部屋も、写真も、戸籍も、最初から存在しなかったみたいに——ただ、周囲の記憶だけが刺のように残る。
区役所の片隅にある非公式窓口「夢葬相談室」。そこに集まるのは、警察にも病院にも取り合ってもらえなかった“消失”の遺族と、消えた本人の断片だ。
相談員の沖田静(おきた・しず)は、毎回、報告書を書いて終わらせる。終わらせるしかない。
だがある日、静のもとへ届いた一通の匿名メールが、すべてを反転させる。
——「次に消えるのは、あなたです」
これは、眠りに寄生する怪異を“記録”で追い詰めた、18本の証言と資料の物語。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?