心理学と悪魔学、まるで違うようでいて近しい部分、あるんですよ。ね?

 フロイトさん、そうだったんだー!
 というのはお読み頂くとして、心理学とエクソシズムの間にはわりと隣接する領域があるというのは、悪魔憑き事例の見方の問題。
 そこをうまいことブリッジして仕上げた技はお見事。

 次から次へと訪れる「それ説明できるの?」という出来事の嵐に、追い詰められていくフロイトさん。
 その滑稽に足掻く姿を楽しみつつ、最後のオチできっちり回収していくショートショート的展開のまとめ方も素晴らしいと思います!

 シリアスとコミカルが交互を乱打しつつ、設定を見事に活かした結部で「なるほどね」と落とす流れは圧巻です。

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