概要
今苦しい君へ。未来の私より。
なんでこんなに苦しいんだろう。
まるで自分が透明人間みたいだ。
ここに私の居場所はない。
人が怖い。
そんな自分に向けて記した未来の私の物語。
まるで自分が透明人間みたいだ。
ここに私の居場所はない。
人が怖い。
そんな自分に向けて記した未来の私の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!冷たい硬貨が教えてくれた絆。
まずは、この物語が実体験であるとするならば、作家先生に尊敬の意を。
暗い過去を打ち明けて、大勢の前に公表するというのは勇気のいる行為だ。
誰にでもできるものではない。
その勇気に応えられるかはわからないけれど、
ある国で行われた実験の話をしたい。
申し訳ないけれど、いつ、どこで行われた実験だかは忘れた。
適当な男女三百名を、一つのホールに集めたのだ。
性別も年齢も、人種もバラバラだったとされる。
実験の内容はこうだ。
三百名全員に、一枚のメモ用紙と、ペンを渡す。
そしてこう、告げるのである。
「今からそこに、『二つのマル』を書いてください」
これが実験の全てであ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人の生きる世界はどうしようもなく醜く、それでいて愛おしい。
おそらく限りなくエッセイに近いだろう小説。私小説に近いものを感じます。
小説として読むか、小説に模したエッセイと読むかは人それぞれでしょう。
それで良いと思います。
本作で描かれるエピソードのいくつかは、私自身近しいもの(ただし同一ではもちろんない)を経験したこともあるような話でもあります。
とてもありふれているようで、当事者にとっては他人事にはできない、そんな話です。
小説としての技巧の有無ではなく、エピソードの強度は、そこにあります。
どれ一つとして近しい経験がない人が恵まれているとか、逆にそういった経験があるから苦難や苦痛がわかるのだとか、そういった話ではありません。…続きを読む