瓊葩の中に生を享け、繭を作る生命体である”私”の私小説。非常に美しい文体、幻想的で物悲しい物語。短編ながら、読んでいて切なく、それでいて胸に迫るものを感じる、そんな逸品です。是非、御一読を。
蒼風 雨静(あおかぜ うせい)と碧 銀魚(あおい ぎんぎょ)の共同ペンネーム。 ジャンル問わず何でも読むし、何でも書きます。 2人合わせて執筆歴45年の新人投…
透かして届く月と陽の光で、主のたてる微かな鼓動や吐息で、繭の外を識る。身を包む繭の外を、未だ知らぬ営みたちが通り過ぎていく。 常なれば、識る事の無かったかもしれぬ世界。 葩の優しさから引き…続きを読む
「私」は瓊葩(はな)の中で生まれ、葩(はなびら)を食べて育ち、隠れるものがなくなると繭を作り、その中で眠るという、とても不可思議な生き物。しかしその繭は月明かりに照らさると、人の目を惹くような色に…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(402文字)
どこか幻想的な表現で、美しい語りの物語が語られます。その幻想の中に、現実世界を重ねながら読むと、なんというか人生においての諦めと言いますか、そういう感情が刺激されます。その先で何を見るのか、どう…続きを読む
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