繭の外を、請う。

 透かして届く月と陽の光で、主のたてる微かな鼓動や吐息で、繭の外を識る。身を包む繭の外を、未だ知らぬ営みたちが通り過ぎていく。

 常なれば、識る事の無かったかもしれぬ世界。

 葩の優しさから引き離されたそれは、やがて彼の人の為に、覚えたての空を翔ぶのだろう。

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