痩せこけた良心
- ★★★ Excellent!!!
歯痒かった主人公の環境。
良心に従い嫌われまいと前に進んでも、曲解していくクラスメイトや先生。
思春期に育まれる豊かさからは程遠く、良心に従ってまっすぐでいようとしても疎まれる。
何を信じて前に進めばいいかわからない、そんな時に出会うボロボロの【彼】が、無償の良心に従った【彼】の行動が、主人公のその後の人生に深く突き刺し、変えていく。
一生の思い出になるような出会いとは、環境ではなくて、どんな豊かさを持ってしても手にはいらない、痩せこけた小さな良心なのかもしれません。
わずかな良心がすべてを変えてくれることを、このお話で教えてくれました。