恋する心に響く言葉!
- ★★★ Excellent!!!
幼馴染みの男女って、恋人までは発展する確率は低いのではないかと思われる。
お互い、きょうだいみたいな関係から抜け出せず、意識することもなく別々に恋をする。
この作品の二人も、思春期を迎えてからは、口をきくこともなくなっていた。
しかも、読書家で三島由紀夫を崇拝する僕は、全てをかわいいで表す彼女の語彙力のなさを嘆いていた。
そんな僕だが、ある雷雨の夜に家の鍵を持って出るのを忘れた彼女を自宅で雨やどりさせることになる。
うっかり彼女に女を感じてしまう僕。
最後に耳元で囁かれた言葉は、三島由紀夫のどんな美文も敵わない言葉だった。
恋する心に響く言葉とは、文学を超える力があるのだ。
おススメです。