概要
三島由紀夫を愛する僕と、「かわいい」しか言わない幼馴染の物語
休み時間、教室の隅は僕にとっての聖域《サンクチュアリ》だった。僕はそこで三島由紀夫先生の名著である『金閣寺』を開き、緻密で装飾的な文体に酔いしれる。僕のこの時間を何人たりとも邪魔することは許されない。なぜなら、それは――。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!語彙力最低のはずの彼女の、クリティカルが炸裂!!
いやあ、ラストにやられましたな。
主人公は、三島由紀夫の金閣寺に没頭する文学少年なのでしょうな。
だので、語彙力の低い会話がお気に召さないのだとか。
こういう学生、いますよねー好みです 笑
語彙力の低いといえば、彼には語彙力の低い幼馴染がおりました。
何でもかんでも、「かわいい」と言って済ますのだそうです。
彼女のかわいいの守備範囲は、全盛期のロッテ小坂誠のごとく広く、ゾンビですら「かわいい」の対象だったのだそうで。
家も隣同士で、昔は手を繋いで公園に行く中だったのでしょうが、思春期なのでしょうな。
次第に離れていき、男の子の方は金閣寺に行ったのでした。
ある、雨の日のこ…続きを読む