語彙力最低のはずの彼女の、クリティカルが炸裂!!

いやあ、ラストにやられましたな。

主人公は、三島由紀夫の金閣寺に没頭する文学少年なのでしょうな。
だので、語彙力の低い会話がお気に召さないのだとか。

こういう学生、いますよねー好みです 笑


語彙力の低いといえば、彼には語彙力の低い幼馴染がおりました。

何でもかんでも、「かわいい」と言って済ますのだそうです。

彼女のかわいいの守備範囲は、全盛期のロッテ小坂誠のごとく広く、ゾンビですら「かわいい」の対象だったのだそうで。

家も隣同士で、昔は手を繋いで公園に行く中だったのでしょうが、思春期なのでしょうな。
次第に離れていき、男の子の方は金閣寺に行ったのでした。



ある、雨の日のことにございます。大雨です。
雷も降ってきます。

部屋のインターホンが鳴ると、そこには「かわいい」の彼女が立っておりました。
なんでもこの大雨のタイミングで家の鍵を忘れたのだとか。



男の子は、彼女を家にあげ、タオルを貸し、シャワーを使わせてあげるのでしたそして……


という話です。


先ほども言いましたが、ラストが好みです。
どんなに知識をつけようが、世の中の本を七千冊読み漁ろうが、
「その一言」には勝てないんですよ。男の子は。




ご一読を。