「選ばれなかった知識」が死ぬ世界で、天使は生まれた

人口減少に直面した人類は三つの派閥に分裂した。

機械に社会を委ねた「進化派」は、自由と引き換えに新たな問題を抱える。誰も選ばなかった知識は、継承者を失い死んでいく。

その解決策として生まれたのが「天使」――死者の知識と使命を受け継ぐ子供たちだった。だが使命を終えた天使は何のために生きるのか。

そして、天使を産むためだけに産まれ、棄てられた子供たちは何を思うのか。

プロローグで「血塗られた黄昏」を見せ、穏やかな日常を描き、そして破壊する。群像劇として複数の視点から同じ事件を描く構成が巧い。

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