重厚な内容の婚約破棄・悪役令嬢モノです!
- ★★★ Excellent!!!
不得手なジャンルだったため、正直なところ軽い気持ちで読み始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。
紙の上の数字しか知らなかったエリアーナは、父と共にすべてを失い、「死んだ者」として処理されます。
彼女が辿り着いたのは、補給も秩序も崩れ、すでに機能不全を起こしている“死んだ砦”。
安全な場所での数字の管理から、現場で数字の中身――つまり生きた人間と向き合う立場へ。
彼女が辺境の地で何を知り、何を変え、生み出していくのかが丁寧に描かれていきます。
つんけんした態度ながらも兵を守り続ける騎士団長・カイとの関係性も印象的で、
内政、現場で起こる現実、そしてゆっくりと育つ人間関係まで、複数の要素をじっくり楽しめる作品です。