感情描写が丁寧で、物語に引き込まれます

設定自体はテンプレ寄りですが、実際に読んでみると印象が大きく変わりました。

先の展開を知っているはずの主人公ミランダが、必ずしも思い通りに立ち回れるわけではなく、
その都度悩み、迷いながら選択していく姿が描かれています。

要所要所で主要人物の感情描写がしっかり描かれているため、
展開を追うというより、場面ごとの空気や心の動きに自然と引き込まれていく感覚がありました。

また、幼馴染のレオとの関係性も一方的な支えではなく、
互いに悩みながら進んでいくバディとして描かれている点が印象的です。
不覚にも、おっさんの私がレオにときめいてしまう場面がありました。

王道の設定を使いながら、主要人物の感情、関係を丁寧に積み重ねて物語を進めていく作品だと思います。

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