概要
夏休みにいなかへ来た僕は、白いカブトムシと不思議な男の子に出会う。
夏休み、父の実家に帰省した10歳の山瀬駆(やませかける)。裏山でカブトムシを採るのを楽しみにしていたが、父は一人で山に行ってはいけないという。退屈していた駆は、縁側で白い羽のカブトムシを見つけて捕まえようとする。気がつくと、麦わら帽子の男の子が立っていた。
「僕と白いカブトムシ」https://kakuyomu.jp/works/16818792436989214056
の改稿版となります。
「僕と白いカブトムシ」https://kakuyomu.jp/works/16818792436989214056
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お盆の時期のノスタルジーが、優しく染み渡る
日本の田舎の風景とお盆って、実に風情がありますね。
そんな時期に、お腹に赤ちゃんのいるお母さんを残して、主人公はお父さんの実家へと向かいます。
そこで見つける羽根の白いカブトムシ。
羽化して間もない、ある意味生まれたての命とも言える存在です。
そして、突然現れる麦わら帽子の少年。
ええ、何やら思わせぶりなものを感じずにはいられませんね?
張り巡らされた節々の伏線が、全て見事に収束していく最後の展開は、短編ながらも見事の一言。
お盆という素敵な風習のある日本だからこそ、この作品は見事に成立するのでしょう。
何物にも代えがたい赴きを感じさせる本作、是非お読みになって、そのノスタルジックな中に感…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日本ならではの物語
冒頭の田舎の描写で、一気に世界の世界に入り込むような印象を受けました。
麦茶の音、蝉の声、夏の空気の聞こえるようで、聞こえない音、それぞれの音が聞こえてきそうな、そんな素敵な描写です。
また、白いカブトムシという幻想的で希少なモチーフがすごく素敵ですよね。
羽化したばかりの白いカブトムシなのですが、それがお盆の時期にやってくるあたりに、意味をどうしても見出してしまいそうになります。
おそらく作者様はそこを意図されたと思います。不遜ですが、現実と不思議の境目を絶妙に揺らしながら物語を進めるあたり、上手だなぁと思ってしまいます。
コウイチの登場と消失の流れはまさに映画のワンシーンの…続きを読む