ピンチ、ほのぼのした日常、そして再度のピンチのあとの真相。
約一万字の短編であるにもかかわらず、主人公の感情が激しく動く内容で飽きることなく最後まであっという間に読める作品でした。
私が好きだったのは、第1話のピンチの後のほのぼのとした平和な場面(2、3話)。ライトノベルのラブコメ展開を思わせる幸せいっぱいのシーンなのですが、第1話があまりにも物騒で、幸せであればあるほど違和感を覚える構造になっているの、お見事でした☆
どうしてこんなに物語のテンションが目まぐるしく変わるのか?
その真相は、物語の最後に明かされます。そして、真相のそのまた向こうには、もっとゾッとする更なる真相が……
最後の最後、ゾッとする真相も本作の大きな見どころだったと思います!
タイトルとは異質の冒頭のディストピア感から一転、ありきたりな日常というには幸せな日々が続く。
人生山あり谷ありとは? 楽しいこともあれば苦しいこともあるって聞いたけれど。
人が望むものは普遍的のようでいて実際はどうなのだろう。
技術の進歩により選択肢が増えれば、苦しまずに生きたいと望むのもまた、純粋な生への欲求なのかも知れない。
そんなことも考えさせられるお話です。事態は意外な展開を迎えます。
「ハルシネーション」というタグが付いており、創作活動にAIを利用することで、こういった未来がやってくるのかもと思わせる作品です。
なにせAIは人との対話や記述を学習しているのですから。
「ハルシネーション」の源泉はきっと人間の想像力なのでしょう。
この物語はユートピアとディストピアを描いたSSF短編です。
ですが、SFファンはもちろん、今を生きる全ての人に読んで欲しい一作です。
多分、ユートピアもディストピアも、思い描き方一つで変っていく気がして。
このを作人を読んだ方によって味方が違う気がするのです。
現実に絶望するのも一つだし。
最後まで「この人」と思う人達と過ごすことも一つだし。
AIが汲み上げたプロンプトによって結果が変るように、その見方を変えて、分析するのも一つだと思うのです。
これ以上は何を書いてもネタバレになっちゃう気がしますが。
カラフルからモノクローム。そて色を失った未来の、その先へ。
Wake up.途方に暮れる現実で目覚めたら
あなたは、どうしますか?
本作は、青春のきらめきとSF的スリルが見事に調和した、胸を締めつける物語になっています。
優しい日常から始まりながら、読み進めるほどに世界の輪郭が静かに歪み、気づけば一気に引き込まれている……そんな作品でした。
特に主人公たちの心情描写が繊細で、幸福の裏に隠れていた本音や弱さが丁寧に描かれていて、読者として深く共感してしまいます。
キャラクターたちの選択には、思わず息を呑むほどの重みがあり、それでもどこか温かい余韻が残るのが本作の魅力です。
また、AIと人類の未来をめぐるテーマは決して難しくなく、むしろ物語としての面白さを加速させてくれているように感じました。
心の琴線に触れるドラマと、静かに迫るSFの緊張感。その絶妙なバランスは、ぜひ多くの方に味わっていただきたいです。
上質な静かな衝撃を体験できる一作だと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
平凡な男子高校生の主人公は、ある日不自然なメッセージを受け取る。それは見たこともない老人から切れ切れに伝えられたため、明瞭にメッセージを受け取ることができなかった。しかし、家に帰ると主人公を待っていたのは――。
朝目覚めると、主人公は普段通りの生活を送った。何も変わらない日常が流れる。彼女がいて、二人で流星にお願いをして、温もりに溢れる時を過ごす。
しかし、この二人にはお互いに気付いていない秘密があった。
突如二人に起こった異変。
次に二人が起きた時にはなんと――。
現代の恋愛から一変して、驚きの展開が待っています。
そして、その展開は現代の問題にも通じるものがありました。
是非、御一読ください。
『脳内ユートピア』は、「平凡な高校生の日常が、ひとつの違和感から静かに崩れていく」過程を描いた、青春SFミステリー短編です🧠🌆
主人公は高校二年生の七雲夕翔。学校からの帰り道、彼は謎の男と遭遇します。その男は唐突に不可解な言葉を告げ、次の瞬間、ノイズに飲み込まれるようにして消失してしまう📖✨
――どこまでが現実で、どこからが異常なのか👤🌀
全7話と短いながら、「ユートピアとディストピア」「意外な結末」というキーワードが明示されており、ラストに向けて物語の温度や様相が大きく変化していくタイプの作品です🧩🌌
読み終えたとき、「ユートピア」とは誰にとっての理想なのか、「現実」とは何によって支えられているのか――青春×SF×不穏ユートピア短編📚🔍