記憶を失った青年が仲間と出会い、運命の謎へ踏み出す冒険譚

記憶も感情も失った青年レイが、ただ「生きるため」に戦っていた日々から、少しずつ世界とつながり始めていく物語。

静かで乾いた彼の空虚さと孤独を鮮やかに浮かび上がらせ、その分、出会いによって世界が色づいていく過程が胸に胸に沁みます。

特にオウロとの関係は、レイの人生に初めて差し込む“温度”のようで、自然と寄り添わせてくれます。
カラマタの人々の優しさや、ささやかな日常の描写が、物語全体に柔らかな光を灯しているのも印象的です。

戦闘シーンは緊張感と迫力に満ち、レイの“何かを抱えた強さ”が物語の奥に潜む謎を予感させます。
彼の過去に何があったのか、なぜ戦えるのか──その答えはまだ霧の中ですが、確かに物語は動き始めています。

“温かさ”と“謎”が絶妙なバランスで共存する世界です。

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