概要
宇宙の片隅で、帰りたい男がぼやく話。他 短編集
人工惑星補修船《こまめ》のクルー、レイは太陽フレア警報で足止めを食らい、狭い船内で仲間とカードゲームを続ける羽目になる。
ほか、宇宙でのお仕事
宇宙の片隅で働く男の、退屈で、ちょっと笑えて、少しだけ切ない日常の短編。
ほか、宇宙でのお仕事
宇宙の片隅で働く男の、退屈で、ちょっと笑えて、少しだけ切ない日常の短編。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人工惑星と腕時計は、同じ夢を修理している
読ませていただきました。最初は宇宙インフラを扱う本格SFだと思っていたのですが、読み進めるうちに「修理」という行為そのものを描いた物語なのだと感じました。
特に印象的だったのはネルソンたちです。宇宙規模の設備を相手にしているのに、やっていることは現場で知恵を絞る技術者そのもので、そのギャップがたまらなく好きでした。ソラやメアリーとのやり取りも、派手な戦闘ではなく問題解決そのものがドラマになっていて心をくすぐられます。
さらにクーガーたちの腕時計修理の話が加わることで、人工惑星も腕時計も本質的には同じ「誰かの大切なもの」なのだと気付かされました。巨大な宇宙と小さな歯車が一本の線で繋が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!宇宙は未来になっても、“現場猫”から逃げられない。
まず「宇宙規模のSF」なのに、やってることが狭い船内でポーカーと愚痴なのが最高でした。レイの“宇宙で働くおっさん感”が妙にリアルで、「三日遅れるってことは家に帰るのも三日遅れる」みたいな台詞がすごく刺さる。あとSPSや人工惑星の設定もちゃんとSFしてるのに、全部“現場の仕事”として語られるから読みやすいんですよね。
時計屋の話もかなり良かったです。宇宙時代に“機械式腕時計”が骨董品として残ってる世界観が美しいし、「修理する価値なんてない」と理解しながら、それでも止まった時計を動かそうとする人達の感情がすごく好きでした。ローラが本当に良い奥さん。