概要
昼はOL、夜は銀座のホステス。圧倒的観察眼で夜の頂点へ昇るヘルプの神様
昼は地味なOL、夜は銀座の街を渡り歩く「派遣ホステス(ヘルプ)」の沙夜。彼女が何より大切にするのは、同じ夜の街で生きるママやホステスたち。手柄を独り占めせず、凛として周囲に寄り添い、店のピンチを救い続ける沙夜は、ライバルであるはずの女性たちから「この子は特別」と深く愛されていた。そんな彼女だからこそ、戦い疲れた大人たちや老獪な客たちも、その深い包容力と圧倒的な観察眼に救われ、次第に心を開いていく――。しかし、夜の街で『ヘルプの神様』と呼ばれるようになった沙夜の前に、強欲な実父の理不尽な魔の手と、ビル創設者である祖父の遺言が立ちはだかり、店を追われる危機が訪れて――。「――強くならないと。大切な人たちを守るために」どんなに世界が理不尽でも、銀座中を味方に付けたヒロインが、己の気品と頭脳を武器に夜の頂点へと駆け上がる、至高の逆転劇!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!欲望の世界をまとめあげる鋭い観察眼
舞台は銀座や六本木などの高級クラブやキャバクラ。
主人公の沙夜は「同伴やアフターをしない」というスタンスの派遣ホステスでありながら、圧倒的な観察力や接客技術で様々な席やお店に派遣されていきます。
そんな夜の世界を描いた本作の魅力は、沙夜を通じた極上の現場マネジメントの視点です。
それほど沙夜は場を読む力や問題解決術に優れており、こういう人物こそ真にコミュ力が高いというのだろうなと深く感じたものです。
そんな世界を描き切る作者様の観察眼の高さも容易に想像することができ、信頼感を持って読書を楽しむことができました。
物語の中では、華やかさだけではない夜の街のドロッとした裏側の構造が細か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!派手な夜の世界で、一番光っているのは仕事の矜持
夜の世界の話です。
でも、心に残るのは派手さよりも、仕事への誇りでした。
私も週に数回、作品の景色に近い街を通ることがあります。
明るい看板や、黒服の立ち姿、綺麗に歩いていく女性たちを少し遠くから眺めるだけですが、その奥に、沙夜さんのように空気や面子や感情を支えている仕事があるのかもしれないと思いました。
沙夜は誰かを傷つけて勝つ人ではなく、場を壊さずに一番いいところへ着地させる女性です。
その所作が美しく、毎話「さて、今日も頑張りますか」の一言で背筋が伸びます。
京友禅の回では、
綾子ママが自分の着物を沙夜に着せるところに、言葉より深い信頼が見えて、銀座の女たちの矜持が詰まっていま…続きを読む