第1話の冒頭「今回も命知らずの宇宙海賊に狙われはしたが平常運転だ」の一文だけで船長ライトニングの格が伝わる。余計な説明をせずに宇宙の日常を見せる構成が巧みで、敵対組織の要人を敵陣に届けるという危うい仕事も淡々とこなす。「船を降りた後はサービス外だ」という一言がキャラクターの全てを語っている。賞金の額も確認せずに懐へしまう描写の細かさも味わい深く、硬派な宇宙SFとして質の高い幕開きだ。