まず「宇宙規模のSF」なのに、やってることが狭い船内でポーカーと愚痴なのが最高でした。レイの“宇宙で働くおっさん感”が妙にリアルで、「三日遅れるってことは家に帰るのも三日遅れる」みたいな台詞がすごく刺さる。あとSPSや人工惑星の設定もちゃんとSFしてるのに、全部“現場の仕事”として語られるから読みやすいんですよね。
時計屋の話もかなり良かったです。宇宙時代に“機械式腕時計”が骨董品として残ってる世界観が美しいし、「修理する価値なんてない」と理解しながら、それでも止まった時計を動かそうとする人達の感情がすごく好きでした。ローラが本当に良い奥さん。