信長なき世界、覇王は「姫」だった――ロボット×戦国×異世界転生

目覚めた先は戦国時代。だが織田信長は存在せず、代わりに現れたのは「織田ノーブル」と名乗る紅髪の姫君。圧倒的な覇気を放つ彼女の素顔は、酔って寝坊し平然と刀を振り回す『うつけ姫』だった。
木下藤吉郎として転生した主人公・日吉が直面したのは、巨大ロボットが飛び交う異形の戦国時代。ブリテン宙域からの輸入兵器、アンドロイドの宣教師、そして宇宙技術が交錯する世界で、彼は歴史知識を武器に生き残りを図る。
だが、その知識こそが命取りになりかねない。存在しないはずの「信長」の名を口にした日吉に、ノーブルは疑いの刃を向ける――
「そなた、今川方の間諜ではないのか?」
信行の謀反、勝家との決戦、そして告白。歴史を知る者が、歴史なき世界でどう立ち回るのか。
忠義か、保身か。覇王姫の気まぐれな刃は、次はどちらを向く?

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