素敵なレビューコメントの名手として名高い法王院優希さんが描く、SF戦国絵巻です。
歴史好きの17歳の高校生、主人公木下日吉(ひきち)は、ひょんなことから、戦国時代に木下藤吉郎として転生してしまいます。しかし、そこは宇宙戦争の真っただ中だったのです。ヒロイン(なのか?)は尾張清洲城のあの人なのですが、これが大美人ながらとんでもない虚け者、織田ノーブル姫。しかしなんとも魅力的で、しかも、実は頭が良いうえに強い!
藤吉郎は、前世の戦国の知識をフル動員してノーブルを支え、ロボット大戦に参戦して軍功を上げていきます。第一部のクライマックスは桶狭間の戦いですね。
本作は、戦とバトルだけではなくて、恋もあり、政治的駆け引きも策謀もあり、なによりノーブルや藤吉郎を始めとするキャラが個性的で魅力的でした。前田も柴田も元康も、まつもねねもお市様も、みんな違った造形で親しみの持てる人たちでした。このあたりは作者の筆力のなせる業ですね。
桶狭間の戦いも、ギリギリまで追い詰められながら、最後ついに藤吉郎のアシストで止めを刺し、論功行賞で足軽大将に出世して、読後感すっきり(ネタバレだけどみんな知ってるからいいですよね?)。
今後、さらに第二部でノーブルと藤吉郎の波乱万丈な出世ぶりが期待されます。
血沸き肉躍る読み物でした。お勧めです。
ハチャメチャにポップなパラレル戦国転移物語です!
木下日吉17歳の高校生。
歴史の授業中に居眠りした彼が次に目覚めた状況。
それは自らが木下藤吉郎という名で呼ばれ、正座している瞬間だ。
必死に頭を巡らせて、何らかの転生現象で自分が戦国期の織田家にいると察した彼。
この現状で、生き残る為に仕官を願いでます。
〝織田信長様に仕えしとうございます〟
そう言上したのです。
でもその場に、信長などいませんでした。
その場にいた織田家当主の名前は────
ノーブル。
織田ノーブル!
その名前を持つ赤髪美形の女性は途轍もない覇気を纏っていました。
途方もなく劇的なファーストシーンから始まる物語。
読む者は意味がわからなくて〝え?どういうこと〟と思いながらも怒涛のようにその物語世界へ連れていかれます。
それがとても心地良いのです。
基本は織田信長の史実を踏襲しつつ、奇想天外な展開を見せてくれます。
戦争の規模は惑星間。
戦闘に用いられるのは、巨大人型戦闘機器、宇宙戦艦、アンドロイド、等々。
スペースオペラのギミックが満載です。
この特殊な環境下で主人公の藤吉郎(日吉)は常に生命の危機というプレッシャーのなかで決断を迫られます。
反応の読めない、怠惰と愛らしさと果断さと苛烈さの綯い交ぜとなったノーブルに試され続けます。
そして忠義と機転を武器に生き抜くのです。
藤吉郎の生存戦略の手に汗握るスリル。
そしてノーブルの唯我独尊っぷりに目が離せません。
第一部は桶狭間(桶狭間宙域)の戦いまでを描きます。
ポップでハイテンポでスラップスティックなパラレル戦国活劇。
読み始めたならば、きっと退屈はさせません!
タイトルを見たときは、和物の歴史小説なのか、それともオリジナルの異世界作品なのか、少し迷いながら読み始めました。
読んでみると、日本の戦国史でおなじみの人物や出来事が登場する一方で、世界観は完全にSF。
歴史上の人物たちが、巨大ロボットやSF兵器の世界に思い切りよく落とし込まれており、その割り切りの良さがとても爽快です。
合戦も、戦国の人間関係や判断をそのままSF化したような描かれ方で、歴史好き・SF好きのどちらにも楽しめる内容だと感じました。
主要人物が誰をモチーフにしているかは想像がつくかもしれませんが、偉大な武将がこの物語でどのように描かれるのかは、実際に読んでみてこそ、さらに魅力を感じられる部分だと思います。
歴史が好きな方には、ぜひ一度読んでみてほしい作品です。
主人公が転生して木下藤吉郎呼ばわりされるから織田信長に仕える展開かと思いきや、『信長』はおらず『ノーブル』姫がおわすという超展開。しかも「惑星・尾張」なんて単語まで出てきます。
そう、実は転生先は戦国時代ではなく宇宙を股にかけて各国が争い合う宇宙戦国時代。戦場では空中戦艦や巨大ロボットが飛び交い、火縄銃代わりにレーザー砲をぶちかまします。
でありつつも、弟・信行の謀反からの末森城攻めなど、どこか現実の歴史にも近い展開があり、主人公の転生者としての知識も試されます。
果たしてどんな結末が待ち受けているのか、読んで確かめてみるのはいかがでしょう。
前回8月に「時をかけるオレ」を読み、今作「織田ノーブル姫の覇道」を読みました。
一話冒頭で「余が織田ノーブルである!」から始まり、その瞬間にフックとして完璧に機能し「あ、これ面白いやつだ」と思いました。というか、笑いました。
物語全体のボリュームも文庫本の小説1冊に収まる文字数で、夜に何か一冊読みたいなってニーズに応えています。
読み終えた後、戦場の硝煙と畳の匂いがしてくる不思議な余韻が残りました。
まず圧倒されたのは、「役に立たなければ斬る」という世界のルールが、物語の冒頭から結末書かれています。主人公が生き延びている理由はただ一つ、歴史知識という「有用性」を示し続けているから。ここは王道でありながら、しっかりと王道を紡げてると感じました。
なぜなら、その根拠が揺らいだ瞬間に刃が喉元に突きつけられるという緊張感が全編を貫いており、私は最後まで読む手を止められませんでした。
この法則が貫かれているからこそ、クライマックスで主人公が自ら身体を張ったときの物語全体の奥行きが、段違いに効いてきます。
また、ノーブルが病を装った体勢からあまりに滑らかに身を起こし、演技と実行の境界線が存在しないまま刃を振るったあの場面は映像的美しさや迫力がありました。
SFと和の美学を大胆に融合させたこの世界を書き上げてくださり、ありがとうございます。
前作に引き続き、非常に読み応えのある作品でした。
「余が織田ノーブルである!」紅髪の覇王姫のお話です。圧倒的な武と覇気を持つ一方、酒をあおって寝巻きで寝坊するうつけ姫ぶりも見せる二面性の持ち主です。紅の巨大ロボ「覇王丸」で戦場を蹂躙します。高校生・少年は授業中に居眠りから目覚めると「惑星・尾張」の織田家に木下藤吉郎として転移してしまいます。そこには「織田信長」は存在せず、代わりに紅髪の覇王姫「織田ノーブル」が当主として君臨していたのでした。少年は小姓としてノーブルに仕えつつ、同僚らと共に弟の謀反、末森城の戦いに出陣し、巨大ロボ同士の戦場を体験することに。戦はノーブル姫の圧倒的武力で弟一派に勝利します。ロボ同士のバトルが爽快です。織田信長の物語をなぞりながら繰り広げられる異色のロボットバトル。あなたもぜひ見知りおけっ!
17歳の高校生・木下日吉(きのしたひきち)が目覚めたのは織田信長のいない戦国時代……しかも異世界×戦国×ロボット×覇王姫という、ぶっ飛んだ世界だった。
日吉は戦国時代の木下藤吉郎として転生し、なぜか織田信長ではなく、織田ノーブル姫を名乗る赤い髪の女傑に謁見する場面から始まる。
日吉は、訳が分からないなりにも、下手なことを言えば処断されそうな雰囲気を読み取り、ノーブル姫に仕えることにする。
その世界は、尾張が惑星だったり、巨大ロボットで戦をしたりと藤吉郎が知っている文明とはまったく違っていたが、どうやら自分の知っている史実には沿っているようだと気が付く。
バラエティに富んだ設定が非常に魅力的。
ノーブル姫も、普段はお殿様らしい豪傑さで戦にも自らが出陣するほどだが、寝起きは非常に悪いという弱点があったりで、藤吉郎はなにかと振り回されるはめに。
藤吉郎のがんばりは応援したくなります。
オススメです⚔️
目覚めたら、なぜか藤吉郎になっていた主人公。
状況的に、主君が織田信長である可能性に気付き、心構えをして謁見に臨むのだが、平伏する藤吉郎の前に現れたのは、『織田ノーブル』と名乗る紅き姫さまだった。
困惑しながらも状況を素早く理解し、歴史の知識を生かして生き残りを図りますが……
知っている歴史とは微妙(?)に違う。
厳しいこの時代を生き抜くために、歴史チートを生かしつつ、忠義を貫き、そして成り上がる。
そんな藤吉郎の活躍を、あなたも見てみませんか?
歴史に詳しい人はもちろん、詳しくない人でも楽しめる良作です。
ぜひ、ご一読ください♪