概要
おそらく地球最後の人間である少女、トキコは、ひだまり旅館で五人のロボット、テトロア、ラディナ、ドラーク、マト、もちまると平和に暮らしていた。
14歳の誕生日、始めてみんなと一緒に街の外へと出かけたトキコが出会ったのは……?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!あたしは人類最後の一人、それでも元気です
荒廃した世界でありながら、ここまで和む小説だとは思わなかった。
主人公の14歳の少女トキコは、大戦後のポストアポカリプスな世界でただ一人生き残ってしまった『人類最後の一人』。それでも、彼女は絶望することも泣きじゃくることもない。何故なら、優しいロボット達が営む『旅館』で暮らしているから。彼女達の日常は、この世の終わりとは思えないほど明るい。図書館を作ろうと本棚から自作したり、廃デパートを探索したり……
読んでいて思うのは、こうやって絶望的な状況でもワイワイしている女の子の素晴らしさ。明るく振る舞ってる、ただそれだけの事実が、とても美しくて愛おしくて仕方ないのだ。 - ★★★ Excellent!!!物語の終末世界から思い馳せる過去(読み手にとっては現代)が愛しい💐
物語の舞台は終末世界。
終末の世界から見たなら、読み手の生きる現代が過去です。
物語の終末世界から思い馳せる過去、(読み手にとっては現代)が愛しくて尊いのです💐
終末の世界の住人から見たなら、この現代の全てが宝物のようなもの。 現代人が中世の文化や古代の遺跡に思い馳せて、何とも言えない尊さに震え、喜びと切なさを感じ、ふいに涙が溢れそうになるような感覚と同じです。
〝荒野に咲く花〟を眺めているような気持ちにさせてくれる物語。
荒野に咲く花です。 終末世界の作品だと滅びの争いなどの話にスポットが当てられたものが多そうなイメージですが、こちらは荒野に花が咲いているような物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界にひとり、少女とロボットの静かな朝
本作は、終末的な設定の中で日常の微細な喜びを描き出す物語だ。最後の人間であるトキコの声と、その視線に映る朝の光、空気、そして微妙な気候の描写が丁寧で、世界が静かに息づいていることを感じさせる。
ロボットたちとのやり取りは、非日常のはずの状況に温かさとユーモアを添えており、各キャラクターの造形も細部まで注意深く描かれている。特にテトロアやラディナ、もちまるの存在感は、少女の孤独を補完するように機能し、物語に柔らかな奥行きを与えている。
文章は一見穏やかで簡潔だが、背景や心情の描写に緻密さがあり、静謐な世界観の中でキャラクターたちの存在が際立つ。日常と非日常の境界を曖昧にしつつも、読者は自然…続きを読む