概要
K君を前にすると、どういうわけかみんな「池の怪談」を語りたくなる
池の怪談を語らされる人々と、逃れられないK君の恐怖の記録。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!独特なタイトルが意味するもの。付き纏う「怪談」が導く結末とは――。
とある新聞の朝刊記事から物語は幕を開ける。そこには「遊泳禁止の池で発生した中学生の水難事故」が掲載されていた。
場面は切り替わり、主人公の「私」は、バス停でK君という懐かしき知り合いと出会う。彼と会った「私」はどういうわけか「ある怪談」を語りたくなって――?
「何か」につられてK君の周囲に次々と出現する怪談。その「何か」がとにかく得体の知れないもので、ホラーとしての興味を掻き立てます。
モキュメンタリーと小説のハイブリッドのような構成も新鮮でした。
また結末も、「池の怪談」を巧みに回収した上で、なおかつ読者に大きな余韻を残すものとなっていて素晴らしかったです。 - ★★★ Excellent!!!語られる側はもちろん、語る側にも恐怖を与えてくる新しいタイプの怪談。
ある雨の日、バス停で古い顔馴染みのK君に出会った主人公は、ふと池の怪談を話す。
すると、K君は怖がって逃げ出してしまい……。
……と、ここまではこう言ってはなんですが“よくある”怖い話です。
ですがその怪談が、語り手本人ですらなぜ、どこで知ったのかわからない、けれどK君に出会う人全員がまったく同じ内容で話してしまうなんていう……そんな怪談であったら……?
知り合いに会った時、脈絡もなく怪談を話したくなってしまったら……?
あるいは、どれだけ離れた場所に行っても行く先行く先、誰かと出会うたびに知らない人からすらもまったく同じ怖い話をされたら……?
それは中々の恐怖ではないでしょうか。
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