自然と共生することなどできるのだろうか

最近話題の「熊」を題材にした作品です。

今年は様々な痛ましい事件がありました。亡くなった方や傷つけられた方の無念を思うと、心が痛くなるばかりです。

しかし一方で、熊がこれほど猛威を振るうようになった遠因は私たちにあります。自然との共生を謳いながら、人間は開発を止めず、止まられず、今日の状況を生み出したわけです。

では、どうするべきなのか。

答えは簡単ではありません。自然を愛する猟師たちですら、目の前で人が襲われれば、引き金を引くしかありません。今さら人々の営みを奪ってまで、熊に住む場所と食べ物を渡す道理もありません。結局このまま、熊の被害は増え続けていくでしょう。

そんなことを考えさせられる作品でした。素晴らしかったです。

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