このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(236文字)
とある小学校の先生の話です。誰もが一度は感じたことのある教育現場の違和感を、ここまで明確な言葉で、しかもこんなにわかりやすく問題提起しているのは、本当に見事だと思いました。作中では、「児童が習ったこと以外を使うことを禁止する理由」について、「まだなぜそれが必要なのかを学んでいないから」と説明されています。一見もっともらしいようですが、どこか本質からずれている気がします。本当は、教えた範囲でしか評価できない大人側の都合なのではないでしょうか?面白かったです。