孤独の王

人形を偏愛する男。
 まるで現実には全く興味がない様に装う
けれども…。
  孤独の中で 少女人形 を買う。
次から次へと、飽きもせずに。
 止めどなく只々その思いの侭に。
人形は、呪具 としての側面を持つ。
素人には安易に手出しは無用。

 空虚な安寧はミチミチと布が裂けるかの
様な、或いは絹を割く様な少女の悲鳴か
 断末魔の聲を響かせて。

孤独な男は、それでもまだ悟らない。
 孤独は蠱毒である事を。そして、蠱毒の

   本質を。

 この部屋に、たった一人残される事を。

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