概要
微笑む彼女は何も語らず、ただ――他の“愛”を許さなかった。
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- ★★★ Excellent!!!執着が、形を持ちはじめる。
着想の扱い方がとても面白かったです。
フィギュアやぬいぐるみが動き出す、という発想自体はシンプルですが、
明確な説明を与えないまま、読者に解釈の余地を残しているのが印象的でした。
フィギュア同士の振る舞いがどこか嫉妬のようにも見え、その不気味さが際立つ一方で、最初の“寄り添う存在”としての時間の描き方や、
ラストの「俺は……どうすればよかったんだ……」という一言から、
恐怖だけじゃない部分もあったんじゃないかな、と感じました。
恐ろしい体験のあとでも、その時間を否定しきれない――
薄っすらと浮かび上がってくる、そんな迷いや未練をどこか想像しました。
後からいくつかの場面を思い返してしま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!大好きな「家族」みたいな人形だから、どう対処していいかわからなくて……
捉えようによっては、「それ」は幸せな出来事のはずだった。
主人公はフィギュアやぬいぐるみの類が大好きで、百体以上もの人形と一緒に生活を続けていた。
しかし、ある時にお気に入りの「ミコちゃん」のフィギュアやぬいぐるみが動き出しているのに気づいてしまう。
これはハッピー! 大好きな人形が自分の意志で動き出し、自分に寄り添ってくれる。それはもはや「嫁」とすら呼ぶこともできるムーブ。もうリアルな奥さんなんかいなくても寂しくない。そんな境地にすら辿り着けそうなほどの満足感。
しかし、事態を甘く見てはいけなかった……。
人形に「何か」が宿り、それが動き出すという現象。
それはある種…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたのソレも、動きますか?
お疲れモードの主人公は、最近引っ越して来たばかりで、独り暮らし。ある目的のために広い部屋を手に入れた。それは主人公が愛する推しのフィギュアやぬいぐるみを飾るスペースが欲しかったからだ。
その推しのフィギュアやぬいぐるみには、並々ならぬ思い入れがあり、その特注のガラスの飾り棚は抜かりなく清潔に保たれていた。主人公はそれらに癒しを求め、独り暮らしであるにもかかわらず、「行ってきます」と「ただいま」を繰り返していた。
そんな主人公のフィギュアの一体に、何か異変を感じた主人公は、疑問に思いながらもいつも通り暮らしていた。しかし、その異変は留まるどころか、徐々に大きくなっていく。
その異変を初…続きを読む