概要
ひと夏の痛みと再生の記録。「真実の時間」に至る回想
2012年頃まで実際にあったドライブインを起点とした物語です。
地方工場で働く青年、渉が、2011年夏の出来事を回想します。出会いと別れを繰り返す中で揺れる恋心、ネットを介して交錯する他者の記憶、そして働くことへの葛藤が描かれています。匿名の発言が現実を動かし、過去の選択が現在を揺さぶります。東日本大震災後の不安定な時代背景のもと、若者たちの心の彷徨と居場所探しを静かにすくい取る青春群像劇です。
地方工場で働く青年、渉が、2011年夏の出来事を回想します。出会いと別れを繰り返す中で揺れる恋心、ネットを介して交錯する他者の記憶、そして働くことへの葛藤が描かれています。匿名の発言が現実を動かし、過去の選択が現在を揺さぶります。東日本大震災後の不安定な時代背景のもと、若者たちの心の彷徨と居場所探しを静かにすくい取る青春群像劇です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!国道沿いに滲む孤独と恋の熱量
『ドライブイン東海道』は、読むほどに、じわじわ胸の奥へしみてくる作品です。
派手な事件でぐいぐい引っぱるというより、夏の熱気とか、国道沿いの景色とか、働くことの息苦しさとか、そういう日々の手ざわりのなかに、人の孤独や揺らぎが静かに沈んでいて、その重みで読ませてくれるんです。
舞台になっている場所の空気がほんまにええんです。
工場、ドライブイン、映画館、花屋――どこもただの背景やなくて、その場に立ってる人の気持ちを映す鏡みたいに機能していて、読み手はいつのまにか、登場人物の胸の内を景色ごと受け取ることになります。
とくに、うまく言葉にならへん苛立ちとか、誰かに近づきたいのに近づくほど苦しくな…続きを読む