概要
■あらすじ
辺境の地のとある街で『雪雫の薬鋪（ゆきしずくのやくほ）』を営む薬師ナナ。
ある日、ナナの店に聖女様に仕える守護騎士様たちが、どかどかとやってきた。
とある事故で聖女判定に使用する水晶がナナの前で割れ、彼らはナナを『銀鈴蘭の聖女』だと宣言する。
しかし、ハーフエルフであるナナは、育った森の側から離れたくない、薬屋を閉めたくないと、帝都の大神殿行きをバッサリ断る。
帝都に無理やり連れて行かれるのかと思いきや、守護騎士様たちはあっさりとそれを承知した。
ただし、銀鈴蘭の聖女の筆頭守護騎士であるギルバード（ギル）がナナの護衛として残ることが条件だった。
薬屋の屋根裏部屋に居候を決め込むギル。
父様大好きなファザコンナナ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!雪雫の薬舗で繰り広げられる過保護な守護騎士と聖女ナナのドタバタ溺愛物語
辺境の街で小さな薬舗を営むハーフエルフの少女ナナ。
毎日の売り上げはとても少ないけれど、薬師としての誇りを胸に、人々の健康を祈りながら日々調薬に精を出し、ささやかながらも充実した毎日を送っていました。
そんなある日、彼女の経営する『雪雫の薬舗』に、聖女様に仕える守護騎士たちが大挙して押し寄せ、何だかよく分からないうちに、ナナは『銀鈴蘭の聖女様』であることを宣言されてしまいます。
しかし、薬舗を閉めたくない、森から離れたくないナナは、帝都の大神殿行きを断ります。
『筆頭守護騎士を護衛としてつけること』を条件に、その願いは叶えられますが……
……という流れで、お話は始まります。
図らず…続きを読む - ★★★ Excellent!!!万能聖女なハーフエルフの薬師と痛いほど身も心も尽くす守護騎士の恋？物語
森で育ったハーフエルフの少女、ナナ
薬師として辺境の街で調薬を営む日々
ある日、大勢の騎士たちがやってきて……
あっという間に聖女様として認定される！
薬屋を続けたい少女は頑なに聖女であることを認めません
そんな少女の願いを守護騎士たちは無下にはいたしません
その代わり？
なぜか筆頭守護騎士様が屋根裏部屋に同居することに！
聖女様命のこの守護騎士様がとにかく献身的！
身も心もすべてを捧げる勢いの超絶イケメン！
痛いところがなければ何から何まで完璧男子！
そんな守護騎士様に圧倒される少女が心の中でツッコミまくる！
万能聖女？な薬師の少女と痛い人な完璧守護騎士様の物語♪
二人の関係は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖女と呼ばれても――少女は“薬師”であり続ける
「ワタシは薬師です！」――そのまっすぐな言葉が、胸に深く残りました。
『薬屋の聖女と屋根裏の守護騎士の調薬採取記』は、まるで森の中の光の粒のように、静かであたたかな物語です。ナナが作る薬は、単なる治療ではなく、“やさしさのかたち”なのだと、読むほどに気づかされます。亡き師匠の想いを受け継ぎ、弟を支えながらも「聖女」と呼ばれることを否定し、自らの手で道を切り開こうとするナナの姿に、静かな勇気をもらえるのです。
ギルの無言の優しさ、ハタキ一閃の笑い、そしてフッサーさんの信仰にも似た熱意まで――すべてが不思議と調和し、読む者の心をふんわり包み込みます。
“癒しと奇跡の調薬ファンタジー…続きを読む