
めざせ書籍化・コミカライズ! 編集部が出題した6つのテーマに挑戦しよう!KADOKAWA13レーベルが選考参加
1,832 作品
賞金10万円
大賞受賞作品は、KADOKAWAより書籍として出版される予定です。
29歳のニーナは、平民出身ながら規格外の神力を有する歴代最高聖女。
……であると同時に、歴代「最高齢」聖女でもあった。
聖女に認定されて13年、膨大だった神力量もさすがに減少し、ニーナを「出涸らし」などと揶揄する者もいる。ニーナ自身、恋も結婚もすっかりあきらめ、ひたすら聖女の仕事に邁進する日々を送っている。
ある日ニーナは、新人聖女のオリヴィアと共に騎士団に帯同し、魔獣に襲われた街の救援に向かうことになった。
騎士団を率いるのは若き隊長ウィル。伯爵家の三男にして美形騎士であるウィルは、聖女達の憧れの的。
そんなウィルは聖女達の中でもニーナに特別親切で、ニーナもまた、十年前から親交のあるウィルを好ましく思っている。けれどもちろん、7つも年下で身分も違うウィルとの間に、恋なんて生まれようはずがない。
……そのはずだったのに。
歴代最高の神力を持つ聖女は同時に歴代最高齢聖女! 神力がなくなり引退することもなく寿引退するわけでもなく、「出涸らし」と揶揄されているアラサー主人公。しかし、七歳下の騎士隊長が熱い視線を送っていて――?
このあらすじだけでワクワクします! まさしく、「恋愛はご遠慮します!」部門が求めていた「恋愛に振り回されず、自分の生き方を持った主人公の物語」でした。自分らしく聖女を貫く主人公は好感度も共感性も高く、彼女の頑張りをわかってくれるヒーローのかかわり方もツボをついています。
部門が求めていた以上に仕事も恋愛も描かれており、「アラサー主人公」と「年下ヒーロー」の関係性をたいへん楽しく読ませていただきました。文句なしの大賞です。おめでとうございます!
ビーンズ文庫編集部
――帝都を支配する呪術の名門・黒羽家に、ひとりの娘が嫁いだ。
その家には『蜜巣』と呼ばれる呪われた伝承があり、花嫁は「女王蜂」として、魂を差し出す宿命を背負わされる。
しかし、当主・黒羽伶司は言う――「君は、誰のものでもない」と。
秘密だらけの婚姻、近づいては遠ざかるふたりの心。
やがて過去の悲劇が蘇り、帝都中を揺るがす醜聞が暴かれるとき、花嫁・詩乃は愛する人を守るために、ある決断を下す。
カクヨム恋愛小説大賞【ナツガタリ'25】、和風ファンタジー×契約結婚部門にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。今年はお題をかなり限定的にさせていただいたことから、この選考のために書き下ろしていただいた作品が多く、編集部としてもいつも以上に気合を入れて選考をさせていただきました。
その中で受賞作に選ばせていただいた『密巣の花嫁 大正夜話浪漫抄』は王道の契約結婚ものでありながら、その枠にとらわれず新しさを追い求めた意欲的な作品でした。「密巣」と呼ばれる因習がある黒羽一族に嫁ぎ、そこで「女王蜂」となる宿命を背負わされたヒロインの詩乃。この一族の因習にはちょっとホラー的な要素があって、今までの契約結婚にないスパイスが加わっているところが非常に魅力的でした。また、詩乃も言われるがままに嫁いできただけの女性ではなく、自分と同じようにかつて女王蜂として嫁いで亡くなった姉の死の真相を探るという目的も秘めていて、そのミステリとしての縦軸も物語をけん引してくれました。
選考に加わった編集部員一同、満場一致での受賞です! 受賞された雪静さん、おめでとうございます。そして次回以降のコンテストでも、新たな才能と出会えることを楽しみにしております。
角川文庫(日文)編集部
田舎の村から王都に出てきたサラは、人混みに流されて路地裏に迷い込んでしまう。
そこで足を踏み入れたのは、魔法使いの隠れ家だった。
世界中に数十人しか存在しない魔法使い。
そんな魔法使いのみ認識できる場所にサラが入れたのは、サラも魔力を持っていたからだ。
かくして魔法使いの青年ルーカスと出会ったサラは、魔法使いの弟子となった。これはルーカスとサラの師匠と弟子の物語。
そして二人が営む魔法使いのお店と、そこを訪れる者たちとの物語だ。
「大人の異世界スローライフ」部門にたくさんのご応募をいただきましたこと、まずは心より御礼申し上げます。
本部門では、異世界要素・不思議要素を取り入れつつ、「スローライフ」的な日常生活を描くことで、疲れた読者の心を癒やし、満たすような作品を募集していました。
選考の際に重視したのは、下記の2点です。
・「スローライフ」というお題に沿って、ゆったりした心地よさが感じられ、かつ憧れがもてるシチュエーションの設定がされているか
・手で触れられるようなたしかな「生活感」のある内容か
前者はキャラクター・場所・題材などの工夫、後者は世界観の作り込みとそれを描き出す文章力がキモだったと考えています。
そんな中、今回は「迷い込んだのは魔法使いの隠れ家でした」を大賞に選出いたしました。
本作の舞台は、魔法使いが希少な世界。王都で新生活を始めようと田舎から出てきたサラは、偶然にも偉大なる魔法使い・ルーカスの隠れ家の扉を開いてしまう。隠された扉を開いたサラには魔法使いの素質があると見抜いたルーカス。サラは生まれて初めて見た魔法にすっかり魅了され、ルーカスの弟子になることを決めて――というファンタジー作品です。
「一見平凡な少女が指折りの魔法使いに見いだされる」という冒頭は、まさにわくわくするシチュエーション。魔法の修行をしながらカフェでお客をもてなす展開も、「スローライフ」にふさわしい場や題材の設定です。
さらに本作では、等身大で純真なサラと、ひょうひょうとしながらも頼れるルーカスというそれぞれ魅力的なキャラクターに、師弟関係の要素を加えています。
まだまだ恋愛未満のもどかしい距離感にきゅんとするとともに、今後の二人がどうなっていくのがとても楽しみで、「恋愛小説大賞」であることも踏まえて工夫されていることが伝わってきました。
そして、本作ならではの「魔法」の考え方や、それを生かしたお料理の描写などは、わかりやすいものながら、ただの説明に終わらない心ときめく文章になっていました。ファンタジー作品はともすればふわっとした雰囲気に終始してしまうこともありますが、本作においては質感まで伝わってくるような地に足のついた描写力が作品を下支えしていることは間違いありません。
以上をもって、異世界の魅力的な日常をゆったり過ごすという、この先に展開されるだろう「スローライフ」を期待させてくれた本作を大賞といたしました。
今回は部門の趣旨に沿って本作を大賞とさせていただきましたが、他にもたくさんの魅力的な作品があり、穏やかでありながら、わくわくする生活の数々をたいへん楽しく拝読しました。
また次の機会にも、著者の皆さまならではの個性あふれる作品に出会えることを楽しみにしております。
富士見L文庫編集部
「文字は嘘をつかない。だけど、人は嘘をつく」
後宮で筆跡鑑定を専門とする検閲女官・深玉(しんぎょく)は、書かれた文字から人の性格までも読み解く変わり者。
深玉はある日、自死した寵妃の遺書を巡る調査の中で、口のうまい外廷官吏・夏丞(かじょう)と出会う。
過去のある出来事をきっかけに偽りと人を嫌う深玉と、謎多き男、夏丞。
最悪な出会い方を果たしたふたりは、遺書に残された違和感をきっかけに、後宮に渦巻く不穏な事件をともに追うことになる。
衝突を繰り返すふたりの間で見えてくるのは、過去の痛みと夏丞の別の顔で……?
「異世界で働く女性の恋」部門には、西洋風・中華風・和風と多彩な世界観を舞台に、仕事にも恋愛にも真摯に邁進する女性たちを描いた魅力的な作品が多く寄せられ、大変悩ましい選考となりました。
その中で大賞に輝いた『後宮の筆跡鑑定官 秘された遺書とかりそめの関係』は、後宮で筆跡鑑定を専門とする検閲女官・深玉が謎多き外廷官吏・夏丞と共に、寵妃の死から始まった後宮の事件の解明に挑む、中華後宮ミステリです。
筆跡鑑定×後宮ミステリという着眼点の新しさに加え、緻密に練られた事件構成、読みやすく表現力に満ちた文章、そして魅力的なキャラクター造形と、いずれも完成度が高く、ミステリとしての読み応えに満ちていました。
そして何といっても深玉と夏丞。この二人の関係性から目が離せませんでした。
最悪の出会いから始まった二人が、互いに唯一無二の存在へと変化していく過程には、傷を抱える者同士だからこその信頼や葛藤、すれ違いが丁寧に描かれ、強く心を惹きつけられました。
そんな二人ならではの関係性にも魅力を感じ、大賞に推薦させていただきます。
今回は本作を大賞に選ばせていただきましたが、今後も既存の枠組みにとらわれず、読み手の心を揺さぶるような魅力的な作品との出会いを楽しみにしております。
メディアワークス文庫編集部
この力で幸せを掴みます!部門、涙が止まらない。アオハルな恋部門の大賞については、該当作品はありません。
図書カードNEXT 5,000円分
特別賞受賞作品は、推薦した編集部の編集者が担当となって、
KADOKAWAより書籍化またはコミック化することを目指します。
(推薦:ビーンズ文庫編集部)