最強戦士の私。仲間たちと反乱を止めるために旅立ちました。聖女様が溺愛してきて、みんなに内緒で手をつないでいます

ツキ・ランセリア。養兵学校に通う貴族の娘。槍の名門の血を引くツキは同世代の男たちには負けたことがない。

ツキの人生は長兄ガストの戦死をきっかけに転機を迎える。
ツキは次兄モロとの家督を争うことに。兄が残した「魔槍ゲイボルグ」。この槍を継承した者がランセリアの家督を継ぐ――選ばれたのはツキだった。槍の継承とともに流れ込む戦士の記憶。

「僕の前世は男だったんだ」

モロとの決闘を制し、性自認の葛藤と兄殺しの宿業とともにランセリアの当主となったツキ。そこに舞い込む大聖堂からの指令。

「聖女を前線まで送り届けよ」

ツキは兄が死んだ戦場へと向かうことに。
そしてツキは聖女ノーミアと運命的な再会を果たす。

「私のこと覚えてますか」

ノーミアはツキが子供のころに助けた少女だった。
ツキが助けた…続きを読む