ギリギリを攻めているほどに甘すぎる百合をあなたが求めているのなら、この作品はうってつけでしょう!
本作の主人公である楓が、玲奈が仕掛けてくる激甘で刺激的な行為に翻弄され、そして惹かれていくお話です。
序盤から読者が「きゃーーー!」と思わず手で顔を覆ってしまうほどの玲奈の攻めに、ウブな楓は心を振り回されていきます。
頭に湯気が立ちのぼるような楓の心情を、一人称視点でじっくり繊細に描写していくので、読んだ際の甘さは読み手もクラクラとしてしまうほどです!。
さらに後半に行くにつれて、仲が深まるにつれて、どんどん玲奈の行為もギリギリを攻めていき───。
最後まで読んだのなら、致死量の甘さが襲いかかってくる体験を味わうことになりましょう!
そして本作の魅力はそれだけではありません。
楓を取り巻く人間模様や、登場人物それぞれが抱える気持ちや葛藤など、若干ほの暗いそれらの要素にも本作は力を入れて描いています。
玲奈が抑え込んでいた本当の気持ちや、楓が抱く(玲奈にほっとかれてるかもしれない)といった感情や、他に楓に好意を持つ同級生との関わりなど、現代ドラマ的な側面も持っています。
楓の気持ちはしっかりとした描写を通して語られるので、大変読みやすくもあります! 感情移入もしやすく丁寧に文章を紡がれていることも特徴の一つです。
頭が弾けるような甘さとほの暗い苦味が混ざり合った百合を、あなたも是非とも味わってみてください!