音が無い世界

まず、『悼みの名前』という短編を読ませていただいた。
そして、この本編を読ませていただいた。
共通する感想。

音が無い世界。

この感覚、初期の北野武作品で感じた。
映画というものは、音楽がある。
その場面に合わせた音楽。
それが演出としてハマる。
けれど、ソレは、作り物。
作り話として認識したことを意味する。
普段の生活。
音は無い。
人は音楽を聞く。
ソレは作られた世界を楽しむためだ。
普段の生活に音楽は無い。

このお作品。
音が無い。
ソレは作られた世界ではないということだ。
ヤバい空気感。
コレは、
人をトランスに導く物語だ。

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